山の上の木の橋 - 2019.01.05 Sat
中古の板 - 2018.02.20 Tue
お寺の木 - 2018.02.08 Thu
大阪の古いお寺を訪ねた
山門を入れば石段が金堂までのアプローチ

こんな阿弥陀堂などが木立の中点在して
木で作ったものが溢れている
昔は自然素材しかなかったんだから、木は当たり前
そんな中で木の使い方の知恵が半端でない

池には太鼓橋がかかる
木の材料はまっすぐなものが多くて
まっすぐでないと使いづらい
だからこんな曲線で使う知恵が昔にあったのはすごい事
この橋は力学的にも適った形になっている

このお寺には変わったお堂があった
木の梁の上に丸太の垂木、その上に竹で編んだ小屋組に茅葺の屋根
どうしてこんな小屋組みを考えたのか分からない
竹の垂木の隙間は開けっぱなしで冬は寒いだろうね

今から1400年前と言うことで
何度も修理をしたのだろう
桁の痛んだところに木をはめ込んだ埋木の修理が施されている
こんな風に大事に修理を重ねつかわれていた

プラスチックもゴムもない
自然素材だけで作られた世界
古くなっても趣(おもむき)があると思いませんか?
プラスチックなどの人工物は古くなると朽ちるだけ
あなたはどちらがいい?
木ぃつけ屋本舗
保育所のデッキ - 2017.11.17 Fri
私は公共の場所や、民間でも施設に付随するデッキ工事も担当している
材木屋としては、木材を使う仕事が一番多いけど
時として合成木材(再生木材)を使ったデッキの工事もやる。
材料としては これが意外と面倒くさい

合成木材(再生木材)は木粉と樹脂を混ぜて押し出し成型したもの
木のように千差万別の表情を持っているものではない
また木材のように繊維が通っているわけではないから
ポキッといく場合もあるだろう
床下構造は木材のデッキのそれよりも密に作らなくてはならない

それでいて、樹脂だから温度差による伸び縮みがある
これを無視すると大変なことになる
伸縮を逃がす場所を作らなければ床板は富士山のように隆起することになる
実際、そのようになった高校のデッキを見たことがある
隆起したときにビスを持ち上げてしまうから、ビスがバカになってしまう

木は古くなると反りや細かいひび割れを起こす、
木自体は年月とともに趣が増すといわれるが
ひび割れを起こすとトゲの問題がクローズアップされる
ペーパーで補修、自分でメンテナンスしてもらえればいいのだが
日本人はあまりそういう行動を取らない。
結局、メンテナンスが楽なもの
ひび割れしない合成木材・・・・・ということになる
アメリカでは自分たちでメンテナンスをするし、
木のトゲがあることで問題になったり、大騒ぎをすることはないと思う。
その結果今回作ったように、保育所、幼稚園にはこんなデッキが一番ということになる
割れることはなく、トゲが立つこともない
子供がそのように思うのではなくて、管理者側の考え。
木よりも合成木材は、夏場に暑くなってしまうが一応木と名前が付いている。
憩いのデッキお披露目です。 - 2017.10.02 Mon
以前に設置されていたデッキもハードウッドではありました。
10年経っていたかどうか
それでも床に穴があく状態でした

介護施設のルーフバルコニーのスペースです。
ウリン材で改修しました。
床下構造体もウリン材、
既設のデッキはアンカーボルト仕様でしたが
防水層を傷める恐れがありますから
用心にこしたことはありません
束(つか)建て仕様にしました。


このデッキは扇型様のデッキで
床板の一列づつ すべて長さが違う手間のかかるデッキです。
1枚づつ現場合わせのデッキで
床板の施工だけで数日を要しました。

床板を張り終えて汚れを落とすのにデッキブラシでごしごし
ハードウッドだから出来る芸当です
塗れて輝く板の色は自然の作った芸術です
自然素材は1枚として同じ色、板目の流れが同じものはありません。

出入り口は車いすが より通りやすく
以前のデッキは根太は40×40ミリという細いもの
改修はウリンの70×70にしました。
10年以上のちでも 変わらぬ姿で使えるものをめざしています。
木ぃつけ屋